ペルーに渡航する前に、最低限必要な情報をご案内していますので、是非、ご参考下さい。
訪問都市および地域について
基本的にガイドブック等で案内されている海外の都市は、外務省が渡航自粛を呼びかけている該当都市に当たるケースが少ないと
思われますが、一部には日本政府が訪問自粛を呼びかけている地域もありますので、辺境への移動を計画する場合には、外務省
が運営している海外安全ホームページを十分に参考し旅の計画を立てられることをお勧めします。
海外旅行保険
海外旅行保険については、出来る限り加入した方がベストだと言えるでしょう。
海外旅行で考えられる保険のメリットは以下の通りです。
1.ペルーでは大きな凶悪犯罪は少ないものの、置き引きや盗難の発生件数は少なくないので、安心の為。
2.紛失物も戻ってこないケースが高確率だけに、紛失物のカバーには加入が好ましい。
3.病気をされる方。また、ごく稀に高地で重い高山病に陥る方が発生しています。緊急を要する高山病患者は年間数名発
生しているという状況ですが、ペルーでも医療費は意外と高額ですので、心配な方は加入をお薦めします。
4.人口比率での交通事故件数は日本よりも高いと言われています。公共交通機関では保証額もペルーの物価ベースでの
計算ですので、加入をお薦めします。
5.ペルーではトラブルの際に金銭的なカバーが有るか無いかで、様々な不都合に遭遇する場合もありますので、出来るだけ
加入をお薦めします。
ビザ(査証)について
観光目的の場合はビザは不要。但し、ビザ無しで滞在できる期間は90日になっています。しかし、ペルー側イミグレの係官によって
は入国スタンプに90日以下の日数で滞在許可期間を記入することもありますので、注意が必要です。また、入国時のパスポートの
残存期は90日と公式には関係機関より案内されていますので、こちらもご注意下さい。
尚、90日の滞在期間はペルー国内のイミグレで延長することも可能ですが、都市によって延長手続きが異なる場合もあるので、入
国後、そのようなケースが発生した場合は、最寄の日系旅行会社などに照会してみるのも、ひとつの方法かも知れません。
治安について
比較的治安が悪いと思われがちな南米ですが、場所を選んで現地の情報を把握しておけば、そう犯罪には巻き込まれることも無い
のが実情です。旧宗主国に比べても外国人を狙った犯罪は比較的少なく、ペルーでは外国人が巻き込まれた凶悪犯罪もごく僅少
に過ぎません。
ただ、人通りの少ない夜の住宅地やその他地域、低所得者層の多い地区、人の集まる市場やターミナルでは、注意が必要です。
最近では観光客を狙う輩も学習し始めたのか、まともなホテルに泊まって、貴重品をセーフティーボックスに預けているような観光客
よりは、お金を預けるのも無用心な安宿から出てくるバックパッカーや、夜や早朝のバスターミナル付近などでタクシー代を節約して
歩いている貧乏旅行者(といっても日本人が本当に貧乏だとは誰も考えていないので・・・)風の観光客が狙われているようです。
現地の人の言葉を借りて言えば、「安全はお金で買う」と言ったところでしょうか。
とにかく、安全だと言われていても、日本でも引ったくりが横行する位ですから、海外では特に注意を払うことがベストと言えます。
西河トラベル経営者の西河氏でも10年以上のペルー生活で、盗難は2・3回程度だそうです。でも、気をつけましょう!
予防接種について
基本的にはペルー入国に関して予防接種の義務はありません。また、観光客が多く訪問するジャングルの都市でも義務付けている
地域はありませんが、ジャングル方面の観光地を訪問される方は、念の為に黄熱病の予防接種することをお薦めします。
尚、ペルーのジャングル地域にある空港では保健省の出先機関が無料で黄熱病の予防接種を実施しているところもありますが、予防接種が効力をもつ期間が10日であることや、WHO発行のイエローカードではなく、ペルー保健省発行の国内向け証明書だけの
交付が多いので、事前に接種されることをお薦めします。尚、リマ国際空港の国内線ターミナルにある保健省の出先機関では24時
間接種が可能です。ここでの接種料金は68ソル(約US$20)で、WHOのイエローカードが交付されています。
旅の服装について
地域によって気候がかなり異なります。以下を参考にしながら、各地の天気や気温などをチェックして事前準備されることをお勧めし
ます。尚、ペルー各地の天気や気温についてはペルー気象庁のホームページ(英語)を参考下さい。
海岸砂漠地域
年中を通じて降水量が殆どない地域で、11月から4月の夏季と5月~10月の冬季に大きく分かれています。夏季は半袖、
冬季は長袖または薄手のジャンパーをご準備下さい。
アンデス山岳地域
気候は雨期(10月半ば~4月半ばまで)と乾期(4月半ば~10月半ばまで)の2つに分かれています。乾期は夜間と早朝
が2~3℃、またはそれ以下になる場合もありますので、ある程度の防寒対策が必要です。その他、雨期の時期は雨具が
必要ですが、観光訪問の場所によっては、雨傘が邪魔になる場合もありますので、傘とポンチョまたはカッパ等の雨具を必ず
ご持参下さい。
ジャングル地域
年中を通じてジャングル地域は高温多湿で雨の多い地域です。訪問に際しては雨具が必携ですが、こちらも場所によっては、
雨傘が邪魔になる場合もありますので、傘とポンチョまたはカッパ等の雨具を必ずご持参下さい。
ペルー旅行に必要なもの
旅行に最低限必要なものについては、ガイドブックでも多く案内されているようですが、ここではペルー旅行を前提としてご案内する
ことにします。
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1.防寒具 |
季節にもよりますが、ペルーの気候は地域によって多彩です。特にアンデス地方は、日中
と夜間の気温差が大きいので、最低でも薄手のジャンパーは必要でしょう。 |
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2.薬 |
ペルーでも風邪薬のような基本薬は、欧米メーカーのライセンスもので多く出回っています
が、やはり日本のものが安心と言う方は、持参したほうがベストでしょう。 |
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3.旅券のコピー
航空券のコピー |
紛失や盗難の際、迅速に現地で対応出来るように、オリジナルとは別の場所に保管また
は携帯しましょう。 |
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4.辞書 |
こちらは意見が分かれますが、観光地以外での英語は全く通じない場合も多いです。
特に、トラブルに巻き込まれた際には意思の疎通を円滑にするためにも必要でしょう。
ただ、スペイン語関係の辞書は大きいものが多いので、会話集でもいいかもしれません。 |
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5.虫除け・日焼止め |
ジャングルは勿論、マチュピチュでも悩まされるのが蚊やブヨの類。虫除けは現地でも購入可能ですが、面倒臭い方は持参がお勧めです。
また、日焼け止めについては特にアンデスの高地では日差しがきつい場合もありますの
で、出来れば日本から肌に合うものを持参したほうがベストでしょう。また、サングラスもあ
ればベストです。 |
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6.ティッシュ |
トイレに紙が無いのが南米です。公共の場所では置いても置いても持って行かれてしまう
のであえて置かないというケースが多いそうです。
基本的にはペルーでトイレットペーパーを買って芯を抜き取って、ぺちゃんこにして携帯す
るのが良いかもしれませんが、女性の場合は到着の空港から必要かもしれないので、最
低限とりあえずのティッシュは必要でしょう。 |
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7.ドライヤー |
ホテルに置いていないところも多いです。また、壊れている場合や、フロントで貸してくれ
ても数が足りない場合もありますので、絶対に必要だと思われる方は持参下さい。
最も、5星や4星ホテルの場合はその点しっかりしているようです。 |
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8.スリッパ |
まず、殆どのホテル(5☆)でも、備えているところは無いようです。
これが無いと、困ると思われる人は持参下さい。 |
必要ないもの
ここでは、笑ってしまうケースをご案内することにしましょう!
良くありがちなのが、現地の貧しい子供達に何かプレゼントしたい。また、お世話になった現地の人に感謝の記念品をあげたいと
言う、民間親善的な国際交流再現シーンです。ただ、日本の100円ショップにあるような中国製のチープな電卓、普通のボールペン
100円ライター等はペルーでも十分100円以下(下手すれば半額以下)で同じようなものが売っていますので、あげても感動がない
だけに、荷物になるものは避けたほうがベストです。そんなものより現金をくれと言われるケースも多い分、そのような類のプレゼントは荷物重量軽減の見地から見送りましょう。
あと、自分の子供が中学生のときに着ていた校章入りのジャージや、ご主人が若い頃使っていたようなトレーニングウエアなども、
国際的な流行とは、かなり逆方向に進んでしまっていますので、観光客が訪問出来ないような、余程の僻地住民対象でない限り、
プレゼントを受け取った人が有り難迷惑にならないように注意することが必要です。
パスポート
ペルーの法律では国民、旅行者に関わらず身分証明書の携帯が義務付けられていますので、最低限、ホテル外出の際にはコピー
をご持参下さい。また、ペルーの宿泊施設では、チェックインの際にパスポート(写真のページと入国スタンプのページ)と入国カード
のコピーをフロントで取りますので、特にクスコを基点にマチュピチュ方面で宿泊される際には、戻って再び宿泊するクスコのホテル
にパスポートを預けて行かないように御注意下さい。
お金について
ペルーの通貨と米ドルが同様に市中で流通する2重通貨制です。よって、ペルー到着時に一度に大量両替することは出国時の交換
レートの差で損しますので、両替はこまめに行うことをお勧めします。尚、日本円は交換レートが極端に悪いので、面倒でもご旅行前
に米ドルに両替されるよう努めて下さい。
その他、クレジットカードについてはカード詐欺やトラブルの横行する南米だけに利用場所を選んで使用しましょう。また、多くの場合
、数パーセントのカードチャージが料金に別加算されますので、使用は必要最低限にすることも重要です。尚、ペルーではATMの普
及率も高くなったお陰で、空港や街中に設置されたATMでクレジットカードや国際キャッシュカードで引き出すことが便利になりまし
たので、こちらも有効にご利用されることをお勧めします。
その他、トラベラーズチェックは使用場所が限定されるのと、現金化の際に数パーセントの手数料を取られることが多いですが、所持
金の安全保管方法としてはベストでしょう。
電化製品の使用と電圧について
ペルーの電圧
ペルーの電圧は220Vが一般的(一部の地域で225V)な電圧となっています。よって、日本から持ち込まれる電気製品をご使用
の際は、使用可能電圧の確認を説明書等で良くご確認されることをお勧めします。
【注意事項】 ホテルによっては、220Vと110Vの2箇所差込口がある場合もありますので、表示があるかどうかをご確認して、
ご利用下さい。
プラグの種類
ペルーでは日本やアメリカと同じA-2タイプのプラグと、ヨーロッパで普及しているC-2タイプの2種類が混在していますが、中には
両方のタイプが差し込めるコンセント差込口も多く存在しています。ただ、ホテルによってはA-2タイプ用差込口のみのところもありま
すので、念の為、プラグアダプターを事前に用意されることをお勧めします。
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A-2(日本・米国タイプ)
C-2(ヨーロッパタイプ)
B-3(イギリスタイプ)
S-3(イギリスタイプ)
O (オーストラリアタイプ) |
近隣諸国の電圧とプラグ
以下の表をご参照下さい。
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国名 |
電圧 |
プラグの種類 |
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旅行に必要なグッズは、豊富な
ラインナップの上新電機で! |
ボリビア |
110/220V |
A-2, C-2 |
エクアドル |
110/120/127V |
A-2 |
チリ |
220V |
C-2, B-3 |
ブラジル |
127/220V |
A-2, C-2 |
アルゼンチン |
220/225V |
A-2, C-2, S-3, O |
パラグアイ |
220V |
A-2, C-2 |
ウルグアイ |
220V |
C-2, S-3 |
コロンビア |
110/120/150/240/260V |
A-2 |
ベネズエラ |
120V |
A-2 |
パナマ |
110/120V |
A-2, S-3 |
グアテマラ |
120V |
A-2, B-3, S-3 |
メキシコ |
125/125/127V |
A-2 |
アメリカ合衆国 |
120V (一部地域208/240V) |
A-2 |
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