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日本では、軽い症状で「山酔い」とも呼ばれています。
一般的には低地から高地に移動した際、気圧や空気中の酸素量の変化に、身体が順応出来ないといった症状を指すもの
ですが、環境変化の順応性以外にも肉体疲労等の健康状態にも左右されるようです。

という訳で、ペルー旅行で良く質問されるのが、高山病。
考えてみると、一般的に発症する高度は2400m程度と言われていますから、富士登山でも高山病になる訳です。
という事は、毎年、富士登山に訪れる多くの中年や老人達が、高山病、高山病と騒いでいるでしょうか?
高山病にも個人差があるようですが、ここクスコに来られる観光客に関しては、毎日のように高山病の症状を訴えて
大騒ぎになるようなことは皆無です。しかし、旅行の疲れ、その他の体調の不調で高山病の症状が現れないとも言え
ません。


個人差がかなりありますが、症状として頭痛、吐き気、下痢、食欲不振、不眠、思考力低下が挙げられます。
また、高地到着後、どの程度の時間経過で症状が出るかというのも個人差があり、数日後、という場合もあります。
体内の赤血球濃度が高地に完全順応するのは約1ヶ月。という訳で、目的高地より少し下がっても1日程度滞在したと
ころで、高地順応出来るというものでは無いということを良くご認識下さい。ただ、高山病については全く症状の出ない
方も多くおられますので、ここでの症状は高地を訪れるすべての人に当てはまらないということも、ご理解願います。

初期段階として風邪のような症状、進行すると元気がなくなって喋らなくなるといったような状況に陥るようです。
これは、一種の酸素欠乏症状で、通常はしばらく安静にしていれば回復することも多いようですが、症状の回復がみら
れない場合や症状が悪化しているような状況下では、最悪、医師の診察を受けることをお勧めします。

しかし、高山病はあくまでも個人差です。皆が皆、高山病に苦しめば、誰もクスコを訪れることは無いでしょう。また、高
地に住んでいる人々も、低地に降りれば体調を崩すこともあるので、どちらにしても環境の変化を受け止め、精神的に強
くなることも大事です。
弊社の経験上、殆どの観光客は楽しくツアーに参加しています。ただ、1年に何人かは体調を大きく崩されることもある
ようですが、これは持って生まれた体質的なものもあるようです。実際に、富士山の五合目で救急車で運ばれた経験が
ある(稀ではないでしょうか?)方は、十分な予防策が必要かもしれません。
あと、低酸素という環境が腸の働きを低めるのと、低気圧が相まって、オナラが結構出てきますが、こちらは、あまり心
配することは無いと思います。


当地の日本大使館や外務省では予防策として、以下を挙げています。

【高地到着後の過度な運動は避ける。】
飛行機で高地到着後から暫くして軽い頭痛などの症状がでるようです。最初は少し、ゆっくり目の行動を心掛けて下さい。
【高地到着翌日はアルコールの摂取を控える。】
飲んでも全然平気な人もいますが、まず様子を見て下さい。また、睡眠薬の服用も控えたほうが良いとの事です。
【十分な水分を取る。】
アルコール以外なら何でも良いとの事ですが、衛生上、水道の生水などは避けて下さい。
【炭水化物を多く摂取する。】
これはすぐにエネルギーになるので良いそうです。あと、飴を舐めるのも良いとの事です。
【首を激しく振ったりすると、高山病の引き金になる。】
高地に来て、いきなり激しく踊りだすような人はいないでしょうが、とにかくそうして下さい。

尚、クスコの総合病院、クリニカ・パルドでは、以下の点を予防方法として説明しています。

【ハードな日程の検討】
ツアーの中には、かなり早い起床がほぼ毎日続くようなものも多いので、ペルー全体の日程を良く検討して、ツアー参加する。
欧米人は休暇が長い分、余裕を持った日程で行動するが、日本人の場合は沢山のツアーを絡めすぎたハードなツアーへの参
加や旅行者個人の欲張った日程立案が、体調の不調や悪化を導く要因となるので、十分注意すること。
【水分補給について】
水分補給は効果があるが、取りすぎもいけない。
高地では尿量が減り、尿として本来排出される水分が体内に残って、細胞に貯留されることが弊害となるので、利尿を促進させ
る対策を講じる。
通常、コカ茶を始めとするカフェインの摂取がお勧め。緑内障に服用されるダイヤモックスなどの眼圧を下げる薬にも利尿作用
があるが、この服用には医師によっても使用の意見が分かれるので、高地に入る前に、医師と十分相談して処方してもらうよう
にする。
【頭痛について】
高山病は酸素欠乏症が大きな原因だけに、個人差にもよるが、頭痛を引き起こすことが多いので、頭痛薬の持参もお勧め。
現地で購入する場合、ペルーではアスピリン(スペイン語ではアスピリーナ)が代表的な薬となるが、非ピリン系の薬の服用に
制限のある人は、服用に注意する。また、胃の弱い人は服用の際に胃腸薬の併用を勧める。
【高地到着後】
出来るだけ、体に負担のかからない行動に努める。これだけで、かなり予防になる。
【心臓疾患または高血圧の人へ】
世界から訪れる沢山の観光客のなかには、上記症状の人も多く訪問していますが、個人の症状の度合いというのが異なってい
る分、念の為、訪問前に医師に3000m以上の高地への訪問が大丈夫かどうか相談することも重要。

一種の酸素欠乏症状なので、通常はしばらく安静にしていれば回復することも多いようです。また、、症状が回復しな
い場合は、酸素吸引が有効ですが、症状が回復しない、または悪化していると言った症状が見られる場合は、手配をお願いしている旅行会社、またはホテルに相談して医師の診察を受けられることをお勧めします。
尚、ペルー観光産業省では、高地で営業する宿泊施設に対して、酸素ボンベの常備を指導していますので、ホテルの
スタッフに相談してみて下さい。尚、基本的にはホテルの酸素はサービスですが、一部のホテルでは有料の場合もあり
ますので、利用前に良くご確認下さい(無料の場合は担当者へのチップも忘れずに!)。
また、宿泊施設の酸素ボンベについては、3☆以下のホテルやホステル(ペンション含む)では、まず利用を期待出来な
い(常備していない)ところが殆どなので、こちらも十分確認と注意が必要です。

医療機関にお世話になった場合、ペルーでも医療費は高いだけに、海外旅行保険への加入はお勧めです。
基本的には、医療費はその場で支払います。その際に払った領収書などを紛失しないようにして、帰国後に保険会社
へ請求するようにして下さい(ケースによっては、病院側から直接保険会社へ請求の場合もあります。)。
また、病院では英語を話す医師も多いですが、英語力に自身の無い方は、手配先の旅行会社に相談してみて下さい。
ニシカワトラベルでは、弊社ツアー参加のお客様対象に、日本語での緊急電話対応をしております。また、弊社ツアー参
加以外のお客様にも、緊急時の通訳手配を取り扱いしております。

以上、高山病について紹介してみましたが、実際現地の医療の現場では、どうなのでしょうかと言う声が多く寄せられ
ています。そこで、今回はクスコにある総合病院、クリニカ・パルドの院長 Alcides Valgas医師に現地の状況について、
聞いてみました。



アルシデス・バルガス医師
クリニカ・パルド院長

【聞き手】
バルガス先生、今日はクスコの高山病について聞かせて下さい。
実際、高山病の症状がひどくなって病院を訪れる観光客は多いのですか?

【バルガス医師】
はい、特にに多いという訳ではありませんが、こちらの病院には、そのような
症状を訴えて来る人はいるようです。
【聞き手】
かなり重い高山病といった症状ですか?
【バルガス医師】
いや、そういった重症の人は稀ですね。ただ、高山病の症状の中には、稀に
熱が出たり、嘔吐や下痢をする場合もあります。そういった人が、食中毒かも
しれないと考えてやって来ることが多いです。でも、もしかしたら本当に食中毒
かもしれないという可能性を考えると、病院に来て正解だと思いますよ。
食中毒に関しては、露天のものや衛生的に悪い食堂では食べないようにして
下さい。実際、地元のまともな人は、それを知っているので絶対に食べません
から(笑)。
【聞き手】
食中毒は別にして、実際、あまり高山病は大きな問題にならないのですね?
【バルガス医師】
しかし、そう軽く考えてはいけないと思います。極端な話ですが、ごく稀に高山
病に対して体質的に非常に弱い人もいるんです。実際、ここより1000m低い
場所でも症状が重くなる人もいますから。
【聞き手】
難しいですね。では、どういった心構えが必要ですか?

【バルガス医師】
まず、無理をしないこと。団体のツアーでは、迷惑を掛けないように無理をしが
ちですが、それは禁物です。また、知らない外国で病院に行くには抵抗があり
ますが、緊急に手術を要するような重病と言うものではないので、高山病につ
いて言えば医師の判断も処置も世界共通だと思います。
ですから、素人判断で「これはちょっと・・・」と感じられるのであれば、放って置
かないほうがいいと言えるでしょう。
【聞き手】
わかりました。では、高山病の予防と症状が出てからの対策を簡単にお話し
頂けますか?
【バルガス医師】
体調管理が大事です。マチュピチュ行きの列車は非常に早朝なので、睡眠不
足も注意して下さい。コカ茶などカフェインが含まれた水分の補給も欠かさない
で下さい。また、現地の旅行会社や現地のツアーガイドなどにも、症状が出た
場合は相談するのがいいでしょう。ただ、高山病は病気ではないので、過剰反
応するのも良くないですが・・・
【聞き手】
最後に、高山病に効く薬はありますか?
【バルガス医師】
医師の処方では、高山病の症状に対応した薬が、あるにはあります。
ペルーでは薬剤が処方箋なしで買えるだけに、どの薬とは言えませんが・・・
とにかく、わからない薬は適当に飲まないほうが良いと思います。
【聞き手】
先生、今日は有難うございました。


クスコでは数少ない24時間救急対応の出来る総合
クリニック。常駐医師の中には、英語を話す医師も在籍し、クスコを
訪問する外国人観光客の医療対応もサポートしている。
ペルー国内でも数少ない、CTスキャンを導入し、医療機器の充実
にも力を注ぐ傍ら、外国人がリラックスして治療を受けられるよう、
入院システムについても観光客に便宜を図っている。

     


 Clinica Pardo

 住所:Avenida de la Cultura 710, Cusco
 電話:(084)24-0997
 FAX:(084)24-0387  緊急:(084)963-9290
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